家の住み替えでよくある失敗例と対策、不動産会社の選び方を解説

家の住み替え

住んでいる家を売却し新居を購入する「住み替え」は、転勤や転職といったライフスタイルの変化に対応する方法として有効です。

しかし、一方で住み替えで失敗するケースも多いことから、住み替えを検討する際にはポイントを押さえる必要があります。

住み替えでよくある失敗事例と対策について解説します。これから住み替えを検討する人は参考にしてください。

家の住み替えでよくある失敗事例

家の住み替えは新しく住宅ローンを組んだり生活拠点を変えるなど、やるべきことが多いです。そのため、失敗する可能性もあります。

とくに多い失敗は以下のとおりです。同じ失敗をしないように対策しましょう。

  • ・住み替え後、生活が苦しくなる
  • ・生活習慣の変化に対応できない
  • ・スムーズに住み替えができなかった

住み替え後、生活が苦しくなる

住んでいる家に住宅ローンが残っている場合、ローンの残債を自己資金で完済するか、売却代金で返済する必要があります。

住み替えの進め方によっては旧居と新居のローンを二重で支払う期間が発生するケースもあり、貯金がなくなったり苦しい返済計画になることも多いです。

また、自己資金で住宅ローンを完済し、貯金に余裕がある場合でも新しい住宅ローンの金利条件が必ずしもよくなるわけではありません。

住み替えをする際には返済可能な計画になっているかどうかが重要です。

生活習慣の変化に対応できない

住み替えすることで生活拠点は新しくなり、それと同時に周辺環境も大きく変わります。

それに伴ない通学や通勤ルート、頻繁に使っているスーパーや病院などを一から探すことになり、ストレスを感じる人も多いです。とくに老後は体力が低下しており、環境変化の適応に時間がかかります。

新生活に適応できずに、住み替えた家をすぐに売却してしまうといった事例もあります。

スムーズに住み替えができなかった

住み替えは「家を売却するタイミング」と「家を購入するタイミング」を決める必要があり、どちらが先になるのかで住み替えの進め方が変わります。

たとえば、家の売却が先の場合は新しい家を購入するまでの期間仮住まいをすることになります。引っ越しが2回必要なうえに、いつ新居が見つかるか分からないといった不安を抱えることになります。

一方、先に家を購入することで仮住まいは不要ですが、住んでいた家が売れるまでは固定資産税や旧居の住宅ローンなどを新居の住宅ローンと並行で支払い続けることになります。

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家の住み替えで失敗しないための対策

家の模型を持つ女性

住み替えにはさまざまな注意点があるため、慎重に進めなければ失敗してしまいます。リスクを避けるためにも、とくに対策が必要なものを解説します。

  • ・「買い先行」か「売り先行」かを吟味する
  • ・住み替え先の周辺環境をチェックする
  • ・住み替えのポイントを押さえたスケジュールを立てる

「買い先行」か「売り先行」かを吟味する

住み替えには、先に家を購入する「買い先行」と家を先に売却する「売り先行」があります。住み替え先で住宅ローンの返済に困ることがないようにそれぞれの特徴を押さえておく必要があります。

買い先行と売り先行には次のような特徴があるため、参考にしてください。

メリットデメリット
買い先行
  • ・新居探しに注力できる(好きなタイミングで新居探しができる)
  • ・引っ越しが1回で済む
  • ・売却を焦らずに進められる
  • ・売却代金を購入費用に充てられない
  • ・家が売れるまで維持費がかかる
売り先行
  • ・家の売却が完了するまで住み続けられ、売れ残りを心配する必要がない
  • ・売却代金を購入費用に充てられる
  • ・仮住まいが必要で、引っ越しを2回行う
  • ・仮住まい期間が長引くと、費用がかさむ

売却代金を購入費用に充てられる、売り先行が一般的です。資金面で心配な方は売り先行で進めるとよいでしょう。

住み替え先の周辺環境をチェックする

生活環境の変化によるストレスを減らすためにも、事前に住み替え先の周辺環境は入念にチェックすべきです。

通学や通勤ルート、ライフインフォメーションは当然ですが臭いや騒音、振動なども重要なチェックポイントです。

また、近隣住民に町内会の行事や町内会費についてヒアリングすることもおすすめですが、ヒアリングが難しい場合は不動産会社に依頼することもできます。

このように、事前に周辺環境の情報を把握しておくことでストレスのない新生活を過ごせるでしょう。

ポイントを押さえたスケジュールを立てる

先に家を売るのか、先に家を買うのかでやるべきことと住宅ローンの返済計画が大きく変わります。

このことからも、住み替えを決めた際にはまずどのようなスケジュールが理想的なのかを、不動産会社を交えて協議することが重要です。

とくに買い先行の場合は、二重ローンになるため金融機関の選定も重要なポイントです。そのため余裕のあるスケジュール調整が必要です。

住み替えを成功させるためには「どのタイミング」で「何を」すべきかをピックアップすることがポイントです。

家の住み替えは不動産会社選びが重要

家の住み替えを失敗することなくスムーズに完了させるためには、新居選びよりも不動産会社選びが重要とされています。その理由と不動産会社選びのポイントを解説します。

住み替えは全体像の把握が重要

そもそも住み替えは住んでいる家を出て新しい家に入居するまでの流れを把握している必要があり、そのためには細かな部分まで全体像をイメージできていることが重要です。

しかし、家の住み替えに慣れている方は少なく、全体像のイメージは難しいため不動産会社頼りになってしまうのがほとんどです。

つまり、不動産会社がスムーズに住み替えできるスケジュールを立てることができ、なおかつ分かりやすく説明できることがポイントといえます。

このことからも、住み替えの実績が豊富な不動産会社を選ぶ必要があります。

住んでいた家の処分方法もポイント

売り先行の場合は家が売れなければ住み替えをスタートできず、買い先行の場合は売れない期間の維持費が必要です。

このように、住んでいた家の処分方法やタイミングが家の住み替えに置いて重要です。そのため、住んでいる家を確実に売却する方法をより多く提案してくれる不動産会社を優先的に選ぶようにすべきです。

また、場合によっては不動産会社に家を買い取ってもらう方法もおすすめです。この方法であれば販売期間を設けることなく家を処分でき、さらに仲介手数料もかかりません。

ただし、買取は市場に売り出すよりも売却価格が安くなってしまう傾向にあります。そのため、一定期間市場で販売活動を行ったあと、買取を選ぶ人も多いです。このように柔軟な対応が可能かどうかも不動産会社選びのポイントです。

住み替えに慣れた不動産会社を選ぶことが失敗しないコツ!

依頼する不動産会社によって住み替えの成功、失敗が決まるといっても過言ではありません。住み替えに慣れた不動産会社に依頼ができれば、成功する確率が高まるでしょう。

住み替えは「売る」と「買う」のどちらも1社に依頼するケースが多いです。つまり、住み替えの実績が豊富な不動産会社は売却、購入の両方の経験が豊富です。そのため、相場より安く売ってしまったり、高く買ってしまったりといった失敗が起こりにくくなります。

住み替えを決めた際にはまず不動産会社を選定し、さまざまな提案を受けたうえで信頼できる不動産会社を見つけましょう。

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