住み替えに多い理由の上位5つを紹介!失敗しないポイントも解説

住み替えにはさまざまな理由があります。住み替えに多い理由5つと、住み替えに失敗しないコツを解説します。

住み替えを検討している人は、世間の住み替え理由を知り、自身と照らし合わせることで住み替えを決断できるかもしれません。また、住み替え先として、マンション・戸建てのどちらがよいのかについても紹介します。

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住み替えで多い理由

国土交通省の「住宅:平成30年住生活総合調査」によると、最近5年間に実施した住み替えの目的ランキングは以下のとおりです。

1.通勤・通学:35.1%
2.広さ・部屋数:21.4%
3.独立:18.2%
4.新しさ・きれいさ:16.2%
5.結婚:14.1%

【通勤・通学】35.1%

住み替えの理由として一番多いのが、通勤や通学の利便性です。

通勤・通学は毎日のことですので、会社や学校まで1時間以上かかってしまうと、日常生活の中で非常に大きな負担となってしまいます。

たとえば、いまの住まいが駅から徒歩30分以上かかる場所であれば、駅近に引っ越すだけでも毎日の時間と労力を減らすことが可能です。通勤・通学時間を減らすことで、家族との時間が多く取れるだけでなく、通学時の子どもの心配も少なくなります。

【広さ・部屋数】21.4%

広さや部屋数を重視して住み替えを検討する人も多いです。

新婚当初に購入した家から、子どもが生まれたので広い家に引っ越したいといったケースです。子どもが1人生まれるだけで荷物の量が劇的に増えます。紙おむつや粉ミルク、おもちゃなど、新婚当初の家ではとても収まりきらない荷物が発生するのです。

また、昨今需要が増加しているリモートワークスペースを確保するための住み替えを検討される方も増えています。家族が行き交っているリビングで仕事をするわけにもいかないので、独立した部屋が欲しいという声が多く聞かれます。反対に、子どもが独立したことで、小さな住まいに住み替えるという年配者の要望も多いようです。

【独立】18.2%

単身赴任や転勤、離婚などが理由で住み替える人がこのケースに該当します。

遠方への単身赴任が決まり、1人で生活をしなければいけない場合、単身赴任先で新居に住み替えるのです。さらに、離婚が原因で住み替える方も少なくありません。夫婦連名で住宅ローンを組んでいる場合、財産分与などの手続きが複雑になることを避けるため、いまの住まいを売却してそれぞれが住み替えるというパターンです。

【新しさ・きれいさ】16.2%

新しい家に住みたいという憧れは誰もが持っています。

たとえば、いまの住まいが古く虫や湿気に悩まされている場合に、新しい家を求めて住み替えを検討します。古い家の場合は、リフォームをするという選択肢もありますが「リフォームをするくらいなら心機一転して引っ越したい。」という気持ちを持った人が、住み替えに踏み出します。

また、築年数が古い住宅は使いづらい間取りが多く、生活導線が整った新しい住宅へ住み替えたいと考える人も多くいます。古い住宅の場合、廊下がなく部屋同士が続いている場合が多いので、他の部屋を経由しなければ奥に入ることができません。

プライバシーを重視するためにも、新しい住宅へ住み替えるのです。

【結婚】14.1%

人生の一大イベントである、結婚という理由でも住み替えを検討します。

間取りやデザインが優れている住宅を選ぶのはもちろん、夫婦それぞれの職場へのアクセスを重視して選ぶ人が多いです。さらに、子どもが生まれたり親と同居することも考えた住宅を選ぶことも重要です。

夫婦だけの期間、子どもが小さいときの期間、子どもが独立した後の老後など、それぞれのステージを想像して新居を選ぶことが、住み替えの成功のカギとなるでしょう。

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住み替え先はマンションと戸建て、どっち?

住み替え先を検討する際に迷うのが、戸建てかマンションのどちらに住むのかという問題です。戸建てとマンションにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、住む人の環境によって変化します。

マンションと戸建てのそれぞれに向いている人の特徴を解説します。

マンションに向いている人

以下のような項目を重視したい方は住み替え先をマンションにするのがおすすめです。

・セキュリティを重視する人
・立地を重視する人
・設備の管理を任せたい人

セキュリティを重視する人

マンションにはオートロックがあり、管理人が常駐しているなどのセキュリティ対策が手厚い点が特徴です。

よって、マンションはセキュリティ面を重視したい人におすすめです。オートロックがあることで、第三者が容易にマンション内に侵入することを防げますし、管理人が常に見張ってくれているという安心感もあります。

さらに、マンションには他の住人の目もありますので、子どもが事故に巻き込まれる心配も少なくて済みます。セキュリティ面の充実は戸建てにはないポイントです。

立地を重視する人

マンションは戸建てに比べて利便性が高い立地に位置していることが多いです。

マンションの用地は、デベロッパーが何年、何十年とかけて取得した土地であるため、駅近や買い物環境に優れた場所に建築されていることが多いからです。

とくに、子どもが生まれたての頃はベビーカーを押して買い物に行かなくてはいけないため、利便性が非常に重要になります。また、車を持っていない世帯は、徒歩圏内で生活ができる利便性が高いマンションを住み替え先に選ぶとよいでしょう。

設備の管理を任せたい人

マンションは管理費・修繕積立金を支払うことで設備の管理を任せられます。

共用廊下や階段、ゴミ捨て場などの清掃はもちろん、エレベーターの定期点検も任せられます。さらに、管理組合で長期修繕計画を立てることで、計画的な大規模修繕を行い、定期的なメンテナンスを行ってくれます。

戸建ては、自分ですべて管理をしなければいけないため、それが苦手だという人はマンションが向いているといえます。

戸建てに向いている人

戸建てに向いている人の特徴は以下のようなものがあります。

・騒音が気になる人
・管理費を払いたくない人
・カスタマイズしたい人

騒音が気になる人

マンションは共同住宅なので音が響きやすい構造です。

他人の音や、自分たちが出す音が気になる敏感な人は戸建てを選ぶほうがよいでしょう。子どもが小さい間は、どうしても走り回ってしまいます。マンションによっては、その足音が上階から常に聞こえてきたり、こちらの足音で下階の住人に迷惑がかかることもあります。

戸建ても完全に音をシャットアウトできるわけではありませんが、マンションに比べるとプライバシーに配慮した生活ができます。

管理費を払いたくない人

戸建ては管理費・修繕積立金を支払う必要はありません。さらに、敷地内にガレージがあれば、ガレージ代も不要です。

マンションの場合、管理費・修繕積立金・ガレージ代で毎月3万円以上かかることもあります。住宅ローンと合わせるとかなり大きな出費になるので、自分の力で自由に維持管理をしたい人には戸建てがおすすめです。

カスタマイズしたい人

戸建てはマンションと違い、管理規約も使用細則もありません。つまり、リフォームや建て替えを自由にすることが可能です。

たとえば、設計の段階で広い部屋を分けられるようにして、子どもが大きくなったら2つの子ども部屋に分けるなどの、家族のステージに合わせた工夫ができます。マンションだと限られたスペースしかなく、建て替えもできないので、自由にカスタマイズしたい人には戸建てがおすすめです。

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失敗しない住み替えにするためのポイント

住み替えをする理由やマンションと戸建てに向いている人の解説をしてきましたが、ここからは住み替えに失敗しないポイントについてお伝えします。

スケジュール組み

住み替えの失敗で多いのが、売却と購入のタイミングがうまく合わず、納得のいく新居探しができないということです。住み替えは売却と購入をスムーズに行わないといけないため、スケジュールをうまく組めるかどうかが成功の鍵となります。

住まいを売却するためには以下のステップを踏まなければいけません。

1.不動産会社の選定
2.媒介契約
3.広告活動
4.売買契約
5.引き渡し

売却を決めてから完了するまでには、スムーズに進んだとしても1〜2カ月が必要です。購入物件を探すタイミングも含めると、少なくとも3カ月以上の時間がかかるため、余裕を持った住み替え計画を立てるようにしましょう。

余裕を持った資金計画を組む

住み替えは余裕を持った資金計画が重要です。

たとえば、いまの住まいを1,000万円で売却する資金計画を立てた場合、それに合わせた住み替え先の資金計画を立てることになります。しかし、いまの住まいが800万円や600万円でしか売れない場合も想定されます。

そのようなときのために、予定通りに売却が進まない資金計画も同時に立てないといけません。なぜなら不動産は唯一無二ですので、相場通りに売却が進まず、思ったとおりにならないことが当たり前だからです。

想定より低い金額でしか売却できなかったとしても、資金繰りに困らない計画を立てることが重要です。

不動産会社の選定

不動産会社の選定は、住み替えに失敗しないために最も重要なポイントです。

不動産会社には得意、不得意があり、不動産もターゲットを間違うと売れ残ってしまうのです。たとえば、子育て世代などの若い家族層の顧客を多く抱える不動産会社に1億円を超える大邸宅の売却を任せることは間違いです。逆に、富裕層の顧客を多く抱える不動産会社に小さな住宅の売却を任せても顧客層が合いません。

つまり、不動産会社の特徴をきちんと理解し、ターゲットに合った広告活動を行うことでスムーズな住み替えが実現できるのです。

そのためには、まずプロである不動産会社に相談をすることから始めましょう。いまの現状や住み替える理由を伝え、資金計画をきちんと立ててくれる不動産会社に任せることが、住み替えの成功への第一歩となります。

住み替えに関する流れや費用、タイミングなどに関してはこちらでも詳しく紹介しています。

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住み替えを解説。費用や流れ、老後の住み替えや注意点も網羅

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