戸建てとマンション、購入するならどっちがいい?悩むポイントや物件選び

住宅の購入を検討する際、戸建てとマンションのどちらを購入するか迷う人は多いです。

今回は、購入検討者と実際に購入した方のデータをもとに、購入の際にどのようなことを検討されいるのか、また戸建てとマンションそれぞれのメリットについても解説します。

戸建て・マンション 購入検討者はどう考えている?

住宅購入は一生に一度ともいわれる高い買い物であり、失敗はできません。
購入予定者や実際に購入した内訳を紹介し、戸建て、マンションそれぞれのメリットを踏まえながら紹介します。

戸建てか、マンションか?購入予定者は何を検討しているのか

リクルートの『住宅購入・建築検討者』調査(2020年)のデータをもとに、購入予定者が住宅を購入する際に、検討・悩んでいるポイントについて紹介します。

戸建てかマンションか

まず、戸建てかマンションかの選択では、どのような結果だったのでしょうか。

「ぜったい一戸建て」と「どちらかといえば一戸建て」の合計が61%に対し、「ぜったいマンション」と「どちらかといえばマンション」の合計25%であり、戸建て願望が強いことが分かります。
また、年代を重ねるにつれ、戸建ての検討者が減り、マンション検討者が増えてきています。

特に東海地方では「ぜったい一戸建て」「どちらかちえば一戸建て」が75%を占めていることから、地域によっても需要が異なっていることが分かります。

広さか駅までの距離か

住宅選びでは、住まいの広さを取るか駅までの距離を取るが重要になります。

広さを取れば、駅までの距離は遠くなり、駅から近ければある広い住宅は高額になってしまいます。

「ぜったい広さ」と「どちらかといえば広さ」の合計が47%に対し、「ぜったい駅からの距離」と「どちらかといえば駅からの距離」の合計は38%であり、ある程度どちらにも強い要望がある傾向ですが、広さへの願望が強いことが分かります。

年齢別で30代~40代においてはその傾向が顕著であり、50代~60代においては駅からの距離を重視しています。

勤務先から近いか・遠いか

新築マンションを検討している62%が、通勤時間が30分以内の物件を求めています。
20代の44%が、勤務先から徒歩・自転車で15分以内を検討しており、プライベートの時間を多く確保したいという傾向がみられます。

住宅購入者の動向について

では実際に住宅を購入した人ではマンション・戸建てどちらが多かったのでしょうか。住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査)」のデータをもとに、住居を購入された人の動向について紹介します。

戸建てとマンションの割合

住宅を購入し住宅ローン「フラット35」を利用した人が購入した物件の種別は下記の通りでした。

2020年度は、マンション(新築、中古計)が21.0%、戸建てが79.0%と、やはり戸建ての方が割合は高い結果でした。

年齢(融資区分別・構成比)

下記の図は、住宅ローンの融資を受けた年齢の分布です。

2020年は50代以降が注文住宅において全体の28.1%を占めており、高齢化に伴うバリアフリー対策を念頭に置いていることがうかがえます。

また一方、マンション購入についても50代以降では28.6%、中古マンションにおいても24.9%であり、高齢化に備え利便性を考慮した行動パターンが読み取れます。

家族(融資区分別・構成比)

同調査における、住宅を購入した家族構成の分布は下記の通りでした。

マンション、中古マンションにおいて、1~2人世帯の割合が多く、どちらも構成比の半数以上を占めています。

駅周辺のマンションであるなら、住居以外にも資産としての価値があることを考えて購入しているケースもあります。

検討と実際購入との比較

検討および購入結果より次のようなことがうかがえます。

・戸建てを検討しているのが61%に対し、実際購入したのは79.0%マンションを検討しているのが25%に対し、実際購入したのは21.0%であり、戸建て願望が強いことが分かります。

・年代を重ねるにつれて、マンションを検討している。そして、実際購入した人の割合が多いことが分かります。要因として、利便性やセキュリティが戸建てに比べ優れていることが考えられます。

・20代の44%が勤務先から徒歩・自転車で15分以内を検討しているが、購入に関しては、戸建て、マンションともに20%に至っていません。要因として、長期の返済を組めるメリットはあるものの、物件が高かったり、自己資金が手薄である等が考えられます。

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戸建ての購入を選ぶメリット

ここまでの説明で戸建ての人気が高いことは分かりました。
次に戸建てに住むメリットについて紹介します。

戸建ては広い

東京カンテイの「マンション・一戸建て住宅データ白書 2020」によると、各地域における住宅の平均建物面積は下記の通りでした。

・首都圏
新築戸建て:98.8㎡ 中古戸建て:100.9㎡
新築マンション:63.09㎡ 中古マンション:60.55㎡

・中部圏
新築戸建て:103.8㎡ 中古戸建て:109.6㎡
新築マンション:70.88㎡ 中古マンション:71.42㎡

・近畿圏
新築戸建て:101.1㎡ 中古戸建て:102.1㎡
新築マンション:62.64㎡ 中古マンション:64.99㎡

このように戸建てとマンションを比べてみると、平均で30㎡以上戸建ての方が広いことが分かります。

戸建ては自由度が高い

戸建てによっては、注文住宅もあり、建売住宅に比べると価格は高くなりますが、購入者それぞれの生活設計に合った外観や間取りを決めることができるメリットがあります。

2世帯住宅においては、バリアフリーを考えた間取りも設計可能です。また、ペットを飼うことについても、規約により禁止されているところもあるマンションと違い、飼うことに制限もなく、自由度の高い生活スタイルを満喫できます。

戸建ては車生活に便利

住環境や子育て環境の良さを求めて供給されることが戸建てでは多く、ほとんどが駐車場を備えています。

車での移動なので、駅やバス停まで移動する間に事故等から守ることも可能です。また、大きな買い物をすることにも敷地内に駐車場があるので車生活には便利です。

一方、マンションにおいては、玄関を出てから車に辿り着くまでに時間がかかります。立体駐車場を有しているマンションにおいては、メンテナンスにコストがかかったり、駐車できる車のサイズに制限があったり、入出庫に時間がかかるといったデメリットがあります。また、平面駐車場においては、必ずしも空きがあるとは限らないケースがあります。

戸建ては静か

マンションのような集合住宅では、隣(または上下階)の人との騒音トラブルといった話をよく耳にします。日常生活でどうしても発生する音でさえトラブルの原因となります。
一方、戸建ては独立しているので、上の階から聞こえる足音や、隣人の話し声は聞こえにくく、また、自分たちの生活音が、家の外に響いてしまうことも少ないです。

子育て中の家族であれば、子供が大声を出したり走り回ったりしてもマンションであれば、隣や下の階の住人に気を使う必要がありますが、戸建てであればその心配をせずに、ストレスなく生活できます。

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マンションの購入を選ぶメリット

一方で、マンションに住むメリットとはどういったものがあるのでしょうか。

マンションは立地がいい

先述の東京カンテイ「マンション・一戸建て住宅データ白書 2020」の発表によると、戸建て住宅が駅徒歩15分圏内に供給されているのに対し、新築マンションでは駅から徒歩5分圏内に強いこだわりをもって供給されているようです。

駅周辺は地価が高く、多数の住居を供給するためには集合住宅、つまりマンションにて供給するしかなく、戸建てに比べ、マンションは立地のいい場所に建てられています。

マンションは防犯性が高い

マンションには、オートロックや監視カメラ、常駐の管理人などがいるため、セキュリティ面で手厚く対策されている点があります。不審者の侵入を防ぐことができ、訪問営業からも回避できます。

空き巣や放火等のリスクが伴う戸建てと違い、玄関と2重でロックされているので戸建てにはない安心感があります。

マンションは近所付き合いが少ない

戸建てと違い、隣近所との付き合いは希薄となります。

必要以上に近隣との関係に神経をつかうこともないので、人間関係においてマイナスにならず快適に生活できます。

マンションは資産になる

資産価値を考える上で重要な要素として「耐用年数」があります。

勘違いされやすいのですが、耐用年数とは「寿命がくるまでの年数」ではなく、不動産の減価償却年数、つまり「価格が0になるまでの年数」のことで、そして実は耐用年数は法的に決まっており、木造一戸建て住宅が22年であるのに対し、鉄筋コンクリート造であるマンションは47年であります。

耐用年数の長さに加え、立地がよく、賃貸に出すことも考えられることより、資産価値はマンションのほうがあるといえます。

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