名古屋市で一番住みやすい街は、どこなんだろう?
そうお思いの方のために、今回は名古屋市の中で最も大きい区である、「名古屋市港区」について解説していきます。
行政区16区の中でもひと際特色の強い街・名古屋市港区。
「海の見える」地域に住みたい方には有力情報が満載です!
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
名古屋市港区ってどんな街?
面積、基本データ
名古屋市港区は日本を代表する国際貿易港・名古屋港を有し、名古屋市の南西部に位置する街です。
市の中心部の「栄」から南へ約10㎞のエリアで、名古屋市で唯一、伊勢湾に面しています。
面積は市内トップの45.64k㎡、約143,000人が暮らしています。
ガーデンふ頭・金城ふ頭・潮見町北部などには商業・観光・娯楽施設もありますが、名古屋港のある東部・南部・湾岸エリアは工業地帯が大半を占めています。
ららぽーと名古屋みなとアクルス周辺とイオンモール名古屋みなと周辺が繁華街となっており、それぞれ名古屋港の中心・ガーデンふ頭から名港線東海通駅付近までと、品川町・寛政町・砂美町界隈を指します。
教育環境としては、小中学校・高校・専門学校が多く充実していますが、大学はありません。
歴史・政治・経済
名古屋市港区は、区域の全てが江戸時代に尾張藩の領地だった歴史を持ちます。
よって、区の北部~南部にかけては江戸時代初期、湾岸部は名古屋港の開発を目的とした、明治末期から昭和中期にかけての埋立地です。
港区役所のある港明を中心に複数の施設が点在しており、区の西部には区役所支所、保健センターの分室などがあります。
区内にある名古屋港全ての埠頭は中京工業地帯の区域となり、同工業地帯の一角を成す主要地区です。
共立マテリアルやタケウチテクノといった、多くの企業の本社・拠点や工場・倉庫などが立地しています。
交通アクセス
区内は市営地下鉄(名港線)、名古屋鉄道(築港線)、名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)が走っており、路線バスも複数運行しています。
隣接区の中川区を横断する国道1号のバイパスの役目を果たす国道23号は、名古屋市港区の大動脈となっており、連日多くの大型トラックやトレーラーが行き交っています。
高速道路のICもあるため、車の移動には便利で、名古屋市の中心市街地や三重県にもアクセスしやすい環境となっています。
観光スポット①「名古屋港付近」
名古屋港付近には、名古屋港水族館や名古屋海洋博物館といったお子様連れに人気の施設があります。
名古屋港水族館は、現在日本で2ヶ所にしかいないシャチに会えるスポットとして有名で、東海地区にお住まいの方には遠足やデートで馴染みのある場所です。
水族の飼育展示は500種類、5万点に及び、トレーニングやエサやりも楽しめます。
ゆっくり鑑賞できる2館の構成で、一日中いても飽きないおすすめのスポットです。
名古屋港ポートビル3・4階にある名古屋海洋博物館では、古代~現代までの船の模型が展示されており、6,000年以上続く世界の船の歴史などを学ぶことができます。
実物の舵輪やレーダーなどを使って船舶のブリッジをリアルに再現した「おたのしみブリッジ」ゾーンはお子様連れの来場者に人気のスペースです。
また「体験リアルゾーン」では、コンテナを船に積み込むガントリークレーンの操作体験ができます。
各施設とも地下鉄名港線「名古屋港」駅から徒歩5分の立地で、お子様連れでも良好なアクセス環境です。
観光スポット②「金城ふ頭付近」
金城ふ頭付近には、「ポートメッセなごや」や「レゴランド・ジャパン」といった施設や観光スポットがあります。
ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)は、中部地区最大の展示施設・イベントホール・見本市会場で、名古屋モーターショーやマンモスフリーマーケット、コミックライブの会場となっています。
レゴランド・ジャパンは約17,000万個のレゴブロックを駆使し、世界8ヶ所目のレゴランド(テーマパーク)です。
8ヶ所のエリアに分かれたパーク内には、40以上のアトラクションやレストランが点在しています。
レゴブロックにちなんだフードやグッズを販売するショップもあり、季節のイベントも楽しめる施設です。
各施設とも車の他、名古屋駅から乗り換え、セントレアからの路線バスなどの交通アクセスがあります。
サンビーチ日光川・とだがわこどもランド
名古屋市港区の西部・藤前には国内最大級水面積の淡水プール「サンビーチ日光川」があります。
南洋のリゾート地の海辺をイメージしており、名古屋のワイキキビーチとして知られています。
白いサラサラの砂浜は国内唯一。プールの種類は3種類で、一日中遊べます。
まるでハワイのような、異国情緒が体感できる施設です!
また、同じく西部の春田野エリアには、大型児童センター「とだがわこどもランド」があります。
広大な敷地は約1.7ha!東海地区最大の木製大型遊具や複合遊具、水遊び場や屋内プレイハウスなどが設置されています。
戸田川緑地公園に隣接しており、雨天時も営業。
幼児から大きな子供まで一日中たっぷり遊べます。
どちらも車の他、サンビーチ日光川へは三重交通バス「サンビーチ日光川」行き終点より徒歩10分、とだがわこどもランドへは地下鉄「東海通」駅またはJR「春田」駅から市バスに乗り換え、徒歩約5~10分です。
一押しエリアはここ!
残念ながら名古屋市港区は、2014~2018年度における住みたい街ランキングに選出されたエリアがありません。
しかし、名古屋歴25年の筆者から見た名古屋市港区のおすすめエリアが存在します。
さて、どのエリアなのでしょうか?
ズバリ!一押しエリアは「東海通」駅付近です。
理由は3つあります。
1つ目は、「医療施設が充実」していることです。総合病院が点在しているため、高齢者やファミリー層も住みやすい地域と言えます。
2つ目は、「ショッピングが充実」していることです。隣駅の港区役所付近まで行けば、買い物には事欠きません。
そして3つ目は、「穏やかな住環境」です。
名古屋港エリアの特色として、お祭りなどのイベント時には「港区役所」「築地口」「名古屋港」の3駅の人込みがすごく、車が入れない区間となることが挙げられます。
しかし、東海通付近であればそのようなイベント時も比較的落ち着いているため、影響を受けづらいエリアです。
せっかく住むのであれば、忙しない地域よりもゆったり寛げる地域に住みたいですよね!
まだまだある!街レビュー
実は名古屋市港区は海抜ゼロメートル地帯が多い平野部で、全域が浸水しやすい傾向があります。
特に区内を流れる庄内川・新川より東側のエリアは、被害を受けやすい実情です。
しかし、名古屋港で行われる港祭りや観光スポットも多く、長島温泉へのアクセスが良いなどファミリー層やカップルにはオフを満喫できる魅力的なエリアです。
一部地域では、高齢者のボランティアが通学区域でパトロール活動も行っており、治安の良さも嬉しい特色の一つです。
学校やスーパーが近いため、生活環境が比較的整った穏やかな地域です。
また、名古屋市港区住民の多くは「都会すぎず田舎すぎない環境」に住みやすさを感じています。
名古屋一の繁華街「栄」までは車で15分、区内にはイオンモールなどの大型ショッピングセンターや飲食店も多数点在する都会の側面を持ちつつ、少し車を走らせればのどかな自然風景が広がる、ほどよいバランスのエリアです。
まとめ
いかがでしたか?
伊勢湾に面し、海の景色を楽しめる名古屋市港区の居住イメージを掴んで頂けたのではないでしょうか。
ぜひ皆さんもこの記事を、名古屋で本当に住みたいエリアを探す際の手がかりにしてください!