甚目寺はあま市にある真言宗智山派の寺院です。推古5年(597年)、伊勢国甚目村の漁師、龍麿という人、が尾張国の入り江で魚をとっていました。その時に、金色の聖観音像がかかり、喜んだ彼は、入り江のかたわらに草堂を建てて像を納めました。それが、甚目寺のはじまりとされています。本堂は、平成4年に新築されたものですが、法隆寺や四天王寺につぐ、日本有数の古刹です。
戦国時代、徳川家康が名古屋城を築城のおりにお城を囲んだ四方の所に4体の観音様を鎮座させ、お城の安全を祈願したとされています。それらの観音が尾張4観音といわれ、その筆頭格のお寺が甚目寺です。また、三重塔は、高さ28メートルで、三重塔としては日本有数の高さを誇ります。江戸時代の初めに、寛永4年(1623年)の建築です。また、南大門は鎌倉時代初め建久7年(1196年)の建築。聖観上人が寺の再興をはかったおり、源頼朝の命で梶原景時が奉行となり普請したもので、仁王像は運慶作と伝えられています。いずれも国の重要文化財となっています。
境内では12箇所を順拝すると多幸のご利益があると言われています。四国八十八ヶ所のミニチュア版から始まり、女性の肌荒れや赤ちゃんのアザの平癒にご利益のある釈迦堂、千体の地蔵様が奉られ、学業成就と健康にご利益のある六角堂。十王堂には、人間の死後、生前の行いにより裁判を行う10人の王が奉られ、往生安楽のご利益があるといわれていますが、このお堂は、非常に怖かったです。また、災難除け、交通安全のご利益がある不動堂、商売繁盛・福徳開運のご利益のある大徳院、出世幸福のご利益のある法花院、火防守護のご利益のある秋葉堂、縁結びと耳の遠い人にご利益のある三重塔、空海が奉られている弘法堂、下の病を直す明王堂、家内安全・厄除けのある本堂。これらをスタンプラリー形式でお参りすると、お守りをいただけます。境内はそれほど広くありませんので、すぐに回ることができ、おすすめです。また、本堂には病気平癒の神様である「びんづる」様がおまつりされています。「びんづる」様はお釈迦様の弟子、十六羅漢の一人だそう。自分の体で、痛いところや悪いところを棒でさすると良いそうですよ。
最近では毎月12日の朝10:30〜14:00(小雨決行)、境内で手作り朝市が開かれています。美味しいごはんに、かわいい雑貨など手作り朝市ならではの出会いが。雑貨やオーガニック食品のお店など、人気のお店は行列ができ、早めに売り切れてしまうので、出かけるなら午前中からがおススメ。出店店舗は毎月変わりますが、若い人も多く、オシャレ感いっぱいで人気です。また、最近では毎月1日にマルシェも開催されるようになりました。
※写真はイメージです
あま市には
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