家を買うとき、建物の状態や条件、購入するタイミングを変えるだけで購入価格が変化することもあります。
誰もが、家の購入費用をできるだけ安く済ませたいと思っているはずですが、実際にはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは家を安く買う8つの方法と少なくない予算オーバーしてしまう原因などについて紹介します。家を安く購入するポイントを抑えることで後悔のない住宅購入をしましょう。
目次
家を安く買う8つの方法
家を安く買うために使える8つの方法を紹介します。
建売住宅を買う
住宅には大きく分けて建売住宅と注文住宅の2種類があり、建売住宅を選択することで安く購入することができる場合があります。
まず建売住宅では注文住宅と比較して値引き交渉がしやすいです。建売住宅は既に完成しているので売手側は1日でも早く売りたいと考えています。長期間売り残っている物件の値引きは販売価格のおおよそ3%ともいわれています。
また、建売住宅は設備や材料などが大量発注で安く済んでいるので注文住宅に比べて安くなる傾向があります。
見積もりをみて取捨選択する
物件を購入する前に見積りを見直し、必要な費用を確認しましょう。
物件を買う場合には、必要でない費用を取捨選択することによって物件購入価格を安く抑えることが可能です。
内装、外構、設備などにそれぞれにいくらかかっているのかを確認します。住宅のように高額な場合は金銭感覚が麻痺してしまうので、一度俯瞰してみて、本当に必要かどうか再度検討してみましょう。
売れ残り物件を買う
売れ残っている物件を購入することで購入価格を抑えることができます。
長期間売却されないでいると、不動産会社にとっても固定資産税などのランニングコストがかさみます。そうなると少しでも早く売却させるために、販売価格が安くなる場合があるので売れ残り物件を探すことも選択肢のひとつになります。
しかし、売れ残り物件には買手がつかない理由があるので、その点はしっかりと確認しましょう。
中古物件を買う
中古物件を選択することで購入価格を安くできます。
中古物件はさまざまな条件がありますが、築10年程度の物件と新築注文住宅を比べると1,000万円ほどの価格差が出る場合もあります。
また、昔に比べて中古物件の需要は高まっています。予算に合った中古物件を探すことで価格を抑えましょう。
空き家に住む
空き家は長期間放置され築年数が古い物件が多いため、リフォームや修繕が必要であったり、旧耐震基準、瑕疵物件などの問題点を抱えている場合があります。
そのため、価格は大幅に安くなります。空き家の状態や売却の経緯などをしっかりと調査してから購入しましょう。
特殊な物件を買う
過去に事故やトラブルが遭った物件は、購入希望者に避けられる傾向にあるため、相場より安く購入できます。
以前何があったのかなど、気にならないなら大変お得な物件といえます。
特殊な物件の購入を検討する際には、建物の状態や周囲の環境に問題がないかを調査しておくことが重要です。
値引き交渉をする
積極的に値引き交渉することで購入価格を抑えましょう。
建売住宅や中古物件で長期間販売されている物件は傷や汚れ、臭いなど劣化している箇所があるかもしれません。気になる箇所を発見したら不動産会社の担当者に値引きの相談をすることで節約ができる可能性があります。
しかし、あまりしつこく言い過ぎると不動産会社に嫌な顔をされてしまいます。不動産会社は敵でなく、パートナーです。そのあたりは十分注意しましょう。
金利が安い時に買う
物件を購入するほとんどの人は、住宅ローンを利用します。
金利は社会情勢などで変化するため、金利が安いタイミングで物件を購入することを検討しましょう。金利が1%違うだけで総額数百万円の差が出る場合があります。
金利が安いほど支払利息を抑えることができるので、ローンのシミュレーションなどで自分の資産状況に合った計画を立てましょう。
予算オーバーの原因とは
ある調査によると住宅購入をした約4割が予算をオーバーしているというデータもあります。
予算オーバーの原因としては、どのようなことが挙げられるのでしょうか。原因を知ることで対策を立てることができます。
高額な状況に鈍感になる
住宅の購入は高額の取引になるため金銭感覚が麻痺してしまい、鈍感になる場合があります。
ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談すれば、対策はできるかもしれません。しかし、8割の人が住宅購入における予算の算出を自分だけで情報収集しているという報告もあるほどです。
確かに、自宅の予算くらいは自分だけでも算出できそうなものですが、そう簡単ではありません。面倒でも一度プロに相談してみましょう。
予算の見立てが甘かった
住宅購入は多くの人が一生に一度の大きな買い物です。あれもこれもと言っているうちに、費用が上がっていくケースは少なくありません。
また、建築してからも家具の購入などで出費がかさみます。予算をオーバーしないためには予算を明確に決めておき、必要な条件を洗い出すことが大切です。
勉強不足
住宅の購入は、金利や建物の構造、立地に関してなどたくさんの知識が必要になります。曖昧な知識のまま進めていくと予算をオーバーする可能性は高まります。
住宅購入にかかる費用を事前に把握しておき、何にいくら必要なのかを理解しておきましょう。不動産会社に任せるだけではなく、自らも勉強しておくことで予算内に収まり、満足度の高い住宅購入ができます。
希望通りの住宅を買うためにすること
誰しも希望通りの住宅を購入したいと思います。
しかし予算には上限があり、予算の範囲内で条件の取捨選択を行わないと想定外の出費をすることになります。ここでは限られた予算で希望に沿った住宅を購入するためのポイントを紹介します。
予算に余裕を持たせる
住宅購入では、予算に余裕を持たせることが重要です。
設備や間取りを検討していると、多くの方が理想の家に近づけようとし、結果的に予算をオーバーしてしまいます。余裕のある予算を設定し、予算がオーバーしてしまうことはあらかじめ想定しておくとよいでしょう。
優先順位を明確にする
家を購入する際に、さまざまな条件を取捨選択する必要があります。
条件に優先順位をつけておけば、迷いや予算オーバーを回避できるかもしれません。
条件には立地や間取り、日当たり、設備などがあり、必要な条件とそうでない条件に順位をつけておきましょう。住宅購入では理想通りの住宅にすることは難しく、ある程度妥協をする必要があることを頭に入れておくことが大切です。
早めにプロの意見を聞く
希望に沿った住宅を購入するためには、早めに専門家である不動産会社の意見を聞くことをおすすめします。
住宅購入は予算、立地、間取りなど検討材料が多いです。準備するのに早すぎるということはありません。また上述したように多くの方が勉強不足で失敗したと感じています。
早めに不動産会社に問い合わせることで、不安や悩みも取り除くことができるでしょう。