家を建てるには何から始める?購入者が思う後悔しないポイントとは

家を建てるには、土地探しや施工会社の選定など、やるべきタスクが多くあり、また多岐にわたります。家は何度も購入できるものではないので、絶対に失敗はしたくありません。

家を建てる際の流れや、後悔しないためのポイントについて紹介するので参考にしてみてください。

家を建てる時の流れ

家を建てるまでの流れと期間は、下記のとおりです。

  1. 1.情報収集(約1~3カ月)
  2. 2.土地探しと施工会社の選択(約3~6カ月)
  3. 3.土地購入契約・建物設計プラン・建物請負契約(約3~8カ月)
  4. 4.住宅ローンの契約、着工から引き渡し(約4~10カ月)

それぞれの工程について紹介します。

情報収集

家づくりに関する雑誌やWEBサイトで情報を収集し、住居に求める希望を整理することが、家を建てるための最初の一歩です。さらに、住宅展示場やイベントに参加して、優先順位やエリアなど具体的なイメージを固めていきます。

土地探しと施工会社の選択

土地探しは、希望をもとに不動産会社へ依頼するのが一般的です。

また、どのような家を建てられるかなどの敷地調査も必要であるため、土地探しと施工会社の選択は同時並行して進めることをおすすめします。

施工会社は土地探しを行っていない場合が多いので、土地探しは地域の不動産会社に依頼することを覚えておきましょう。

施工会社は住宅展示場や広告などで気になっている施工会社の資料を取り寄せ、イメージに近い家づくりをしている会社を選択していきましょう

施工会社として主な依頼先は「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つがあり、それぞれ特徴があります。

ハウスメーカー

ハウスメーカーの大きな特徴は、相談から施工までの総合的なサポート力です。窓口となった営業担当者が完成までのサポートを行い、「契約」「設計」「施工」と工程ごとに専門部署が移行していきます。

家を建てるための進め方が合理的で、工期が短く人件費が抑えられるほか、施工に関して品質が一定しています。一方で、規格から外れたことを依頼する場合には割高になってしまうという一面があります。

工務店

工務店の大きな特徴は、地域密着型で地元の大工とのつながりが深い点です。工務店の多くは、設計と工事を一貫して請け負います。

随所に職人気質が見受けられることが多く、設計よりも施工重視の傾向にあります。工務店によって、設計力や施工の技術に違いがあるため、手がけた家を見せてもらうなどの確認が重要です。

設計事務所

設計事務所の大きな特徴は、他にはない唯一無二の家を建てられることです。設計が主業務であり、設計のほかに施工会社の手配と管理も行うという体制で、工事費用のほかに設計費用がかかってきます。

設計事務所は、材料やデザインのこだわりを聞いてくれます。一方で、そのこだわりが必ずしも理想的な家となるわけではないため、設計事務所の作風を確認しておくことが大切です。

土地購入契約・建物設計プラン・建物建築請負契約

宅地建物取引士から重要事項説明を受け、問題がなければ土地の購入契約を締結し、定められた手付金を支払います。

その後は、いよいよ建物の設計プランです。家の間取りや屋外部分、外壁や設備などの詳細を決定していきます。設計プラン決定後、建物建築請負契約の締結となりますが、契約日までに不明点を明らかにしておくことが重要です。

住宅ローンの契約、着工から引き渡し

住宅ローンの事前審査・本審査を経て、金銭消費貸借契約(住宅ローンの契約)を締結します。住宅ローンの融資が実行されるのは、通常、建物の引き渡し日です。

住宅ローン契約後、建物の引き渡しを受ける前は、設備に不具合や傷がないかなど、自身が立ち合って最終チェックを行います。

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家を建てるために必要な予算とは

家を建てるという決断をしたときは、あらかじめ具体的な費用について把握し、どれだけの予算がかかるのかを認識することで、自分に合った選択をしていくことが可能となります。

ここでは、家を建てるために必要な予算について解説します。

土地

国土交通省の「令和2年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の敷地面積と土地購入資金の平均は、次のとおりです。

敷地面積(㎡)土地購入資金(万円)
三大都市圏平均201.42,211
全国平均227.01,545

土地について「土地購入資金」のほかに必要となる費用は、以下のとおりです。

仲介手数料(土地代×3%+6万円)+消費税
登録免許税法務局へ登記申請を行う際、所有権移転登記にかかる税金
司法書士報酬法務局への登記申請を依頼した時にかかる手数料
印紙税「土地の売買契約書」は、印紙税が課せられる書面。契約書に収入印紙を貼り、印鑑で消印して納付する。

建物本体

注文住宅の建物本体にかかる費用については、国土交通省の「令和2年度住宅市場動向調査報告書」によると全国平均で3,168万円、三大都市圏平均で3,383万円です。

建物本体にかかる費用(万円)
三大都市圏平均3,383
全国平均3,168

建物本体にかかる費用は「本体工事費用」「付帯工事費用」「その他費用・諸費用」の3種類に区分されます。費用の内訳としては、本体工事費用が約7割、住宅設備の設置などの付帯工事費用が約2割、税金などの諸費用が約1割となります。

頭金はいくら必要?

現在は、頭金なしでも住宅ローンを組むことができますが、頭金の額によって金利が優遇されたり、月々の返済額が少なくなったりするなど、頭金を用意することにはいくつかのメリットがあります。

家を建てるときの頭金の目安は、物件価格の約1~2割といわれており、住宅金融支援機構の「2020年度フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の融資利用者における頭金の平均金額は440万円でした。

しかし、頭金のために貯金をすべて解約することは、万が一の時に余裕がなくなってしまうため、今後必要となる金額をしっかり把握して、無理のない頭金で住宅ローンを組むことが大切です。

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既購入者が思う後悔しないために重要視すべき点とは

2021年、フリエ住まい総研の「住宅購入での後悔」についての調査レポートによると住宅を購入した経験者の約85%が何かしらの後悔・不満があると回答しています。

フリエ住まい総研「住宅購入での後悔」より

さらに、「後悔をしないために、より重要視した方がよいと思う項目」についての上位3位は下記のとおりです。

  1. 1.物件周辺環境の下見
  2. 2.知識がある第三者のアドバイス
  3. 3.複数物件の比較検討

フリエ住まい総研「住宅購入での後悔」より

物件周辺環境の下見

家を建てるための土地探しの際に取り入れたいのが、物件周辺環境の下見です。

インターネットや書類上の情報だけでなく、現地へ出向いて周辺の環境を体感することは、後々のために大切なポイントです。

下見は複数回経験することで初めてわかることもあるので、何度も足を運びましょう。

家を建てるときは、家自体に意識が向いてしまいますが、その後、生活することを考慮して、暮らしやすい土地探しにも重点を置いていきましょう。

知識がある第三者のアドバイス

イメージした家を建てるためにも、情報収集は大きな役割を果たしますが、ただやみくもに情報を集めるのではなく、自分が知っておくべき情報は何であるかを見極めていくことも大切です。

たとえば、家を建てる際には多額の資金が動きますから、独断で物事を進めるのではなく、資金繰りの知識がある第三者の意見を聞くことで、節税対策につながることもあります。

知人などから、家を建てたときの経験を聞くことも情報のひとつですが、専門家の意見ではないため、話を鵜呑みにすることのないよう注意することが必要です。

複数物件の比較検討

家を建てるということは、大変な労力を要します。そのため、複数物件と比較検討すべきところを省略してしまい、結果的に誤った選択をしてしまうこともあります。

特に土地探しと施工管理会社を選択する際は、必ず複数の物件・複数の会社と比較検討することが必要不可欠です。比較検討のためには、資料を取り寄せるなどの手間を要しますが、そのひと手間が、納得のいく結果へとつながっていきます。

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