愛知県あま市の土地や戸建てなどの、不動産の取引相場や価格傾向について解説します。愛知県あま市の不動産は売り時なのでしょうか。また、どこに物件売却の相談をすべきかも紹介します。
愛知県あま市の不動産を実際に売る際の流れについてもまとめました。
目次
愛知県あま市の不動産売却価格や相場、傾向を解説
愛知県あま市の不動産取引データを、国土交通省の「土地総合情報システム」から過去5年分を集計して紹介します。「土地総合情報システム」は、不動産取引をした人に対してアンケートを行い、回答データを取引事例として公開しています。
愛知県あま市の中古マンションの売買取引相場
2020年、愛知県あま市では12件の中古マンションの売買取引がありました。平均の取引価格は1,240万円、平均面積は73.3㎡、平均平米単価は16万3,714円でした。
愛知県あま市の中古マンション売買取引データ
取引年次 | 平均売却 価格 |
平均平米 | 平均平米 単価 |
2020年 | 1,240万円 | 73.3 m2 | 16万3,714円 |
2019年 | 1,096万8,750円 | 73.4 m2 | 14万8,728円 |
2018年 | 1,101万2,500円 | 73.1 m2 | 14万7,316円 |
2017年 | 1,167万6,667円 | 72.0 m2 | 15万4,015円 |
2016年 | 775万円 | 74.3 m2 | 10万1,602円 |
2020年、愛知県あま市で中古マンションの売買取引が最も多かったのは篠田地域で3件でした。
篠田町はあま市の中央にあり、名鉄津島線主要駅の木田駅が最寄りです。
幹線道路の西尾張中央道に近いため飲食店や喫茶店などのチェーン店が多く、生活には困りません。
不動産価格の上昇下落を知るためには、平米単価や坪単価の推移に注目しましょう。
以下は愛知県あま市で取引された中古マンションの平米単価の推移です。
2020年の中古マンション平米単価は16万3,714円と過去5年間で一番高い数値です。
愛知県あま市の中古戸建ての売買取引相場
2020年、愛知県あま市では中古戸建ての売買取引数は98件でした。平均取引価格は2,236万9,388円、戸建ての平均面積は50.9坪、平均坪単価は46万8,929円でした。
愛知県あま市の中古戸建て売買取引データ
取引年次 | 平均売却 価格 |
平均平米 | 平均平米 単価 |
2020年 | 2,236万9,388円 | 50.9 m2 | 46万8,929円 |
2019年 | 2,028万1,915円 | 57.3 m2 | 39万7,405円 |
2018年 | 2,569万361円 | 54.0 m2 | 52万3,550円 |
2017年 | 2,387万5,862円 | 53.5 m2 | 48万621円 |
2016年 | 2,222万7,536円 | 57.2 m2 | 44万4,215円 |
2020年、愛知県あま市の中古戸建て取引が最も行われたのは、甚目寺地域で12件でした。
甚目寺町はあま市の東部にあり、町の中央を名鉄津島線が走り甚目寺駅があります。駅近くに文化財の甚目寺観音があり、町の西部を南北に名古屋第2環状自動車道が通ります。
賃貸アパートやマンションも多く、あま市の中でも名古屋市に近いエリアです。
では、愛知県あま市の中古戸建て売却価格は近年、上がっているのでしょうか。
愛知県あま市で取引された中古戸建ての平均坪単価の推移を過去5年分見てみましょう。
2019年の平均坪単価は40万円台を切りましたが、2020年は46万8,929円と、40万円台後半まで戻っています。
愛知県あま市の土地の売買取引相場
2020年、愛知県あま市では96件の土地の売買取引がありました。平均の取引価格は1,599万9,271円、平均面積は118.6坪、平均坪単価は16万5,768円でした。
愛知県あま市の土地売買取引データ
取引年次 | 平均売却 価格 |
平均平米 | 平均平米 単価 |
2020年 | 1,599万9,271円 | 118.6 m2 | 16万5,768円 |
2019年 | 1,412万1,466円 | 106.0 m2 | 16万3,921円 |
2018年 | 1,444万7,830円 | 111.2 m2 | 15万8,251円 |
2017年 | 1,770万6,627円 | 107.2 m2 | 17万1,069円 |
2016年 | 1,280万5,524円 | 85.3 m2 | 17万4,613円 |
2020年、愛知県あま市で土地の売買取引が最も多かったのは七宝町伊福地域で11件でした。
七宝町伊福はあま市の南部に位置します。南部は農地が多いですが東名阪高速道の名古屋西インターが通り、名古屋市中川区に隣接していることもあって便利な地域です。
愛知県あま市で取引された土地の平均坪単価の推移を過去5年分見てみましょう
2020年の取引された土地の平均坪単価は、16万5,768円でした。ここ5年は15万円~17万円台で推移していることが分かります。
あま市は都心が近く名古屋市のベッドタウン
愛知県あま市は名古屋市の西に隣接し人口約8万6千人が暮らす平地です。大都市名古屋の隣でありながら静かで住宅地が多く農地も残ります。
2010年に旧海部郡甚目寺町、美和町、七宝町の3町が合併し誕生しました。
昭和の終わりころから名古屋市のベッドタウンとして開発が盛んになり、特に県内の開発分譲業者が宅地開発を進め、名古屋市西部の賃貸からの転居や住み替えが増えました。新川と庄内川の橋を超えると名古屋市に入るという環境です。
交通環境は名古屋鉄道津島線が東西に横断しており名古屋寄りから甚目寺駅、七宝駅、木田駅の3駅、うち甚目寺駅と木田駅の2駅は準急も停車する主要駅で通勤時間帯の朝7時台~9時台には10分間隔で運行します。名古屋駅から遠いほうの木田駅からでも名古屋駅まで最速18分の乗車時間でアクセスが良さから人気が高いエリアです。
愛知県あま市での不動産売却の流れ
愛知県あま市の不動産を売却する際の大まかな流れを解説します。
不動産査定を不動産会社に依頼する
まずは、不動産がいくらで売却できるのか、不動産の価格査定を不動産会社に依頼しましょう。
売却する理由や希望の売却価格があれば、査定を依頼するまでにきちんと整理し、不動産会社に伝えることができれば、より良いでしょう。
不動産査定の方法は、不動産会社の担当者を物件に招いて行う現地査定をおすすめします。資料や地図上では分からない情報が、現地を見ることで分かることもあります。できるだけ詳細に物件を査定してもらいましょう。
不動産会社と媒介契約を結ぶ
不動産の査定価格に納得できれば、不動産会社に売却を依頼するために媒介契約を結びます。
媒介契約には、専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般媒介契約の3種類があります。
・専属専任媒介契約:不動産会社1社のみに売却活動を依頼する契約です。この契約を結ぶと他の不動産会社には売却活動を依頼することができません。また、売主自らが購入検討者を探すこともできません。ただし、売却を依頼された不動産会社は、「レインズ」と呼ばれる不動産事業者同士の物件情報交換システムに、媒介契約の締結から5日以内に掲載することや、売却活動の状況報告も週に1回以上の頻度で行わなければならないことが義務づけられています。
・専任媒介契約:専属専任媒介契約と同様に、1社にのみ売却活動を依頼します。ただし、売主自らが購入検討者を探すことが可能です。こちらは、媒介契約締結から7日以内に「レインズ」への物件情報の掲載、2週間に1度以上の売却活動状況の報告が義務づけられています。
・一般媒介契約:複数の会社に同時に売却活動を依頼することができ、売主自らも購入検討者を探すことができます。ただし、「レインズ」への登録義務や、売却活動状況の報告義務などはありません。
どの契約が良いのかは売主の状況や不動産によって異なるため、売却を依頼する不動産会社に相談することをおすすめします。
売却活動
売却活動を依頼された不動産会社が、不動産のポータルサイトやチラシなどを使って、購入検討者を探します。
物件の内見やオープンハウスを開催する場合などは、売主も協力的に動かなくてはならないため、不動産会社とのスケジュール共有などは綿密に行っておきましょう。
購入申込み・売買契約の締結
購入検討者が現れ、不動産の購入が申し込まれると、売却価格や物件引き渡しの条件についての調整を行います。売主・買主双方が合意に至れば、売買契約を取り交わします。
物件の引き渡し
売却する物件に住宅ローンが残っている場合などは、売買契約締結後に完済手続きや抵当権の抹消手続きを済ませます。そして、物件引き渡し当日、残代金の受領と同時に物件(鍵)の引渡しを行い、売却手続きが完了します。