新築と中古のメリット・デメリット

持ち家を買う際に新築と中古、どちらの住宅を買えばよいか迷われる方は、多いのではないでしょうか。
それぞれの物件には購入資金の違いだけでなく、立地や周辺環境、住宅設備など、さまざまなメリットとデメリットが存在します。
今後物件の購入を検討されている方は、特徴を知っておくだけでも判断がしやすくなるかと思います。

中古住宅と新築住宅のメリットをそれぞれ紹介しますので、参考にしてください。

新築住宅のメリット

設備を含め住宅が新しい、修繕費用が少なくて済む

新築住宅の最大のメリットは「新しい」ことでしょう。
キッチン、お風呂などの住宅設備をはじめ、床、壁、目に見えない柱まですべてのものが新しい状態です。
設備が新品なので、最新の機能を備えていることがほとんどです。
当然ながら、中古住宅よりも生活に便利な機能がついています。
浴室暖房乾燥機や外からの熱を防ぐ断熱ガラスは、新築住宅の標準装備となりつつあり、新築のマンションでは床暖房、カードキーなどの設備をつける物件も増えています。
ただ建売新築の場合、マンションも戸建てでも、基本的に建てる会社が設備を選ぶことになります。
注文住宅以外の建売では、すべての物件で最新の設備がついているというわけではなく、グレードアップによって最新の設備が使えるようになるということは、注意しておきましょう。

間取りがある程度自由に決められる

マンションや分譲住宅では新築時に売られる戸数が多く、たとえばマンションでは1棟の中に1LDKから4LDKまで、いろいろな間取りや組み合わせから、好みのプランを選ぶことができます。
また注文住宅ならば、自分のライフスタイルに合わせて1から作り上げることができるので、理想の間取りに仕上げることができます。

セキュリティや耐震性に優れている

セキュリティや耐震性においても新築住宅の方が優れているといえるでしょう。
新築マンションにはエントランスにオートロックと防犯カメラがついているのがほとんどですが、最近では2重でオートロックにしている物件も増えています。
また耐震性の面でも中古物件よりも優れています。
現在の法律では耐震性の面での法整備と管理体制が築き上げられており、かつ企業も耐震性能を上げるような工法を開発しているので、一昔前の物件よりも耐震性能は上がっているといえるでしょう。

新築住宅のデメリット

「青田売り」の場合がある

新築の場合だと実物が建つ前に販売される、いわゆる「青田売り」のケースが多々あります。
その場合に確認できるのは建設予定地と内部の図面、構造が似ている物件のモデルルームなどとなり、実際に住む家を見る前に契約をすることになります。
実際に住む家を見ないと最悪の場合、入居する前のイメージと実際の日当たりや生活感がかけ離れている場合もあり、後悔することもあるかもしれません。
このようなケースの場合は、なるべく慎重に決める必要があります。

販売金額が高い

中古住宅に比べると新しい設備や建材を使用している分、当然ながら価格は高額になってしまいます。
ただし分譲住宅や分譲マンションでは、一度に販売される数が多い分、1戸あたりのコストは分散され、軽くなるでしょう。

中古のメリット

販売金額が割安

中古住宅の最大のメリットは、新築住宅よりも「割安」なことです。
同じ立地で、同じ間取りであるならば、中古住宅の方がかなり価格は安くなります。

実物を見てから決められる

新築の住宅とは異なり、すでに住んでいた家が売りに出されるため、物件の細かいところや、周囲からの見え方まで、くまなく見てから購入することができます。
なので、実際に生活をしてみても、「購入前のイメージと違った」などのトラブルは避けられるでしょう。
またマンションの場合は、共用部分の使い方で住んでいる人の性質が分かったり、整理整頓が行き届いているか、目で見てチェックできるので、管理状態まで把握することができます。

立地の選択肢が多い

新築の住宅ではある程度立地が限られますが、中古住宅では家の建っている場所ならばどこでも売りに出される可能性があり、立地の選択肢が広がります。
また築年数や間取り、住宅設備の機能は物件によってバラバラなので、それらを考慮すると新築に比べていろいろな物件から選べるのも、魅力のひとつといえます。

中古住宅のデメリット

設備や建物が古く、修繕費用が高額になる

中古住宅のデメリットとしては、物件や建物自体が古いことです。
建物が古いと住宅設備も古くなるため、リフォームする必要が出てくる可能性もあります。
また、設備に不具合が起きて買い換える必要が出たときに、最新設備をつけたくても規格が対応していないため、設置ができない場合もあります。
建物や設備自体が古いと修繕費用も高額になりがちで、新築住宅ではかからない金額がかかってしまうこともあります。
たとえばマンションの場合、一定の年月が経つと大規模修繕といった工事が必要となり、自分が住んでいる部屋以外の部分でも修繕費用が必要になります。
加えて、築年数が経つほど金額が高くなる傾向があります。

売り出しが1戸単位なので物件が限られる

中古住宅では分譲住宅のように分けて売られていないので、自分のライフスタイルや生活から見てぴったりの物件があるとは言い切れません。
たとえば「子供が多く、部屋数が足りないけど、金額は希望に合っている」などのように、妥協しなければいけないポイントはあるかもしれません。

仲介手数料がかかる

売主がたとえ個人であっても、ほとんどのケースで、間に住宅売買の仲介をする会社が入ってきます。
仲介手数料とはその会社に支払う金額であり、契約をまとめる仲介を担う役割になるので、不可欠な存在になります。
物件の仲介手数料は多くの場合、物件の3%+6万円が物件の価格に加えてかかるので、覚えておきましょう。

まとめ

新築・中古物件のメリット・デメリットを解説してきましたがいかがでしたか。
新築最大のポイントは真新しい家に住める点でしょう。
対して中古物件の魅力は、新築よりも価格が安いこと・選択肢の多さにあります。
しかし、資金面や設備・維持費などさまざまな面からみていくと、どちらも一長一短あることは間違いありません。
間取りや立地、設備など、理想の住まいのポイントは人によって異なりますが、すべての希望を叶える物件は、めったにありません。

自分が一番譲れないポイントはどこなのか、優先順位を決めて、新築・中古どちらの物件にすれば、より自分の理想に近づけるのか、さまざまな視点から検討してみてはいかがでしょうか。

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