リビング階段のメリット・デメリット

最近人気を集めている、おしゃれで空間を作り出すリビング階段ですが、新築の住宅を建てる際にリビング階段を取り入れたいと検討している方も多いのではないでしょうか。
またリビング階段を取り入れようと思っても、冷暖房の利きが悪くなってしまうなどの心配がある方もいらっしゃるかと思います。

リビング階段を取り入れようと検討されている方に向けて、メリットとデメリットを解説するのでご参考にしてください。

リビング階段とは

通常、階段は玄関ホールや廊下に作られています。
1階と2階への行き来に使うのが従来の形ですが、最近ではリビングの中に階段を作った間取りの「リビング階段」が人気になっています。

別名「リビングイン階段」とも呼ばれ、リビングに開放感が感じられ、家の中の限られた面積を有効に使うことができるなどの利点があります。

またインテリアの一部としてもデザイン性に優れており、おしゃれにも見えるのも喜ばれているところです。

リビング階段のメリット

家族のコミュニケーションが増える

リビング階段の最大のメリットはなんといっても、「家族がリビングで顔を合わせる回数が増える」ことです。
通常の階段だと、思春期のお子さんでは親子で顔を合わせるのを嫌がり、顔を合わせずに2階へ行ってしまうというのはよくあることで、コミュニケーションもかなり取りづらいですよね。

リビング階段にすることで2階へ行くときには、必ずリビングを通るので顔を合わせやすくなり、「おかえり」「ただいま」などコミュケーションの機会が増えるといいます。
また家の中に誰がいるのかを把握しやすくなり、お子さんが夜中に勝手に出歩いてしまうのを防ぐことができます。

階をまたいで声をかけられる

リビング階段ではリビングから2階へとつながっています。
玄関ホールに階段がある家よりリビングから2階に声がかけやすくなります。
小さい用事なのにわざわざ2階まで上がって、家族に声をかける手間を省くことができます。

おしゃれでリビングが広く見える

リビング以外に階段を設置する際は、階段のためにスペースを別で用意する必要があるのですが、リビング階段ではリビングの中に階段を設置するため、その分空間を有効活用できて家の中を広く見せることができます。

通常だと20帖のリビングだけですが、そこに2帖の階段を取り付けることで22帖の空間ができあがると実際に広くなり、かつ開放感があるように見えます。

階段が明るくなる

階段が廊下にある家だとどうしても採光がとりづらく、暗い印象になりがちです。
さらには冷暖房が効かず、夏は暑く、冬は寒くなることもあります。

リビング階段だとリビング自体が家の中でも光が入りやすい位置に作られるため、その中にある階段も自然と明るくなり、家全体も明るく感じられるでしょう。
また冷暖房も効きやすくなるため、階段の上り下りが楽になります。

吹き抜けとの相性が抜群

吹き抜けは採光を取り入れて家の中の明るさを一段と上げる方法ですが、リビング階段と吹き抜けは相性が非常に良く、階段に面して吹き抜けをつけると、開放感がより一層際立ちます。

デメリット

ここからは、リビング階段のデメリットと、それを解決するための対策方法について紹介します。

冷暖房の効率が悪くなる場合がある

1階と2階がつながっている部分が広くなるため、冷暖房が効きにくい場合があるのはデメリットのひとつです。
しかし最近のリビング階段を設けるような家では高気密にしたり、断熱性能を高めるなどして対策されており、あまり気にならないケースがほとんどです。

冷暖房対策

リビングに床暖房を取り入れることで対策できます。
温かい空気が上にたまるのを利用して、空間自体を下から暖めることができます。
また、天井にシーリングファンをつけることでも室内の空気を対流させることができるため、夏場でも冬場でも効率的に冷暖房を効かせることができます。
インテリアとしてもデザイン的に優れているためおすすめです。

プライバシーの問題

リビング階段だと外出するときに必ずリビングを通らなければならないので、家族の来客と顔を合わせることになります。
また来客にリビングを見られることも増えるので、いつもキレイにしておく必要も出てきて気を遣うことが多くなり、不便に感じることがあるかもしれません。

プライバシーの対策

ここまでのリビング階段の話だと、リビングの真ん中や奥に階段があるのを想像される方もいるかも知れませんが、リビングのすみっこに階段がある場合もあります。

プライバシーに気を遣われる方にはリビングの出入り口と階段を近づけることで、少しでもリビングの滞在時間を少なくするのをおすすめします。

ニオイが伝わりやすい

リビング階段のデメリットとして、ニオイが2階まで伝わりやすくなってしまいます。
ニオイで気になるのは、料理をするときの魚や油のニオイですよね。
空間自体がリビングと2階でつながっているので、どうしても普通の階段よりも伝わりやすくなってしまいます。

ニオイの対策

キッチンの換気扇は換気量を多くして、キッチンから階段をなるべく離すといった構造上の対策も必要となります。またリビング階段の1階と2階の両方に吹き抜けるような窓を設置するのもニオイには効果的になります。

リビング階段をさらにおしゃれにする方法

リビング階段は、生かし方次第で家の中のお部屋すべてに明るい影響を与えます。

たとえば吹き抜けと併用することで開放感にあふれた空間を作り上げることができ、さらに採光も取り入れることができるのでリビングが明るくなります。
家の中全体の雰囲気も明るくなるでしょう。

このほかにもリビング階段を活用する方法はあります。

中でもおすすめは、ストリップ階段といわれるものです。
ストリップ階段とは、階段の下を収納や壁にしたりするのではなくて、階段を板1枚ずつで作り、下をオープンな作りにしている階段です。
リビング階段自体にリビングが広く見える効果がありますが、ストリップ階段とも組み合わせることでさらに視界が抜けるようになり、より空間が広く、開放的なリビングにすることができます。

またストリップ階段では見た目が軽い作りになっているため、吹き抜けとリビング階段と組み合わせるとおしゃれなお部屋作りの王道ともいえます。
おしゃれなお部屋に住みたいという方は、ぜひ取り入れてみてください。

まとめ

いま人気のおしゃれなリビング階段のメリット・デメリットについて、詳しく解説してきました。
リビングは家族みんなが過ごすもっとも重要な場所ですから、明るく笑いの絶えない空間にしていきたいですね。

デメリットやその対策方法についても把握したうえで、設計士や家族と相談しながら、スタイリッシュな理想のリビング空間を目指してみてはいかがでしょうか。

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