マンションの管理費の相場って?タイプ別で差が出る傾向に

分譲マンションでは快適な住環境を維持するため、管理がおこなわれます。
その費用として使われるのが管理費で、居住者は管理費を毎月支払います。

この管理費ですが、「どれくらいが相場なの?」と考えることはありませんか?
分譲マンションで必ず必要な管理費は、適正な金額で設定されているのでしょうか。

分譲マンションの管理費の相場についてご紹介します。

管理費の金額が設定される条件

管理費の金額はマンションごとに違っています。
金額を決定するときにはさまざまな条件が考えられ、適した価格になる仕組みです。
管理費はマンションで快適な生活をするために、主に共有部分のメンテナンスに使われます。

マンションのタイプによって、管理費の傾向を見てみましょう。

1.バブル期に建てられたマンション

少し古い年代になりますが、バブル期に建てられたマンションは売り出し価格が高額でした。
もともと価格が高いマンションの管理は高いものです。

ただ、さすがに時代の流れもあり、物件価値に見合わないと思われる高額な管理は問題視されるようになりました。
今では是正が進み、適した価格が設定されていることがほとんどです。

2.タワーマンション

タワーマンションの管理は高めです。
もともと富裕層が住むことが多いため、庶民が高いと感じるような価格でも問題視されるケースはほとんどありません。

タワーマンションの特徴的な一面は、「高層階ほど管理費が高い」ということでしょう。
20階以上になると、一般的な管理費の相場よりも4割高くなるというタワーマンションもあるようです。

3.一般的なマンション

多くの人が住む一般的な分譲マンションの場合、ほかのタイプのように高額になることはほとんどありません。
値上げされることもあまりないため、長期間の家計の安定に貢献します。

月額としては一般的に1万7,000円前後が多いようです。
適度に住みよい環境のメンテナンス代として、高いか安いかは人それぞれで感じ方が違いますが、メンテナンス状況を見て納得できる金額であれば問題ないでしょう。

なぜ管理費が必要なのか

「管理費がなければ毎月の出費を減らせるのに…」。
そう思うのももっともですが、管理費がないことは環境の悪化を招く原因になります。

たとえば掃除を含め、共用部分のメンテナンスを誰もしない状態では、マンション内部はあっという間に汚くなってしまうでしょう。
ゴミ捨て場の管理もできなくなり、衛生的な問題も生じます。

ほかにもマンションには思った以上に共用部分があり、そのメンテナンナンスが入居者の住環境に大きく影響することは確かです。

管理費がないというのは極端ですが、安すぎる場合も要注意のケースがあります。
管理費が安いということは、対応する管理会社が安く請け負っているわけです。
金額に相応しいメンテナンスしかしてくれないでしょう。

また、逆に高すぎるのも問題です。
タワーマンションのような富裕層が住む場所なら問題視されないことでも、一般的な分譲マンションに住んでいる人たちが負担を感じるような管理費は望ましくありません。

管理費はマンションのランクやグレードにマッチした金額が相応しいといえます。
マンション物件購入のときには管理費についても、チェックしてみてくださいね。

住環境維持に適した金額設定が理想

マンションの管理費は新築・中古を問わず、必ず支払うものです。
高すぎるのも安すぎるのも適切ではなく、マンションのグレードにあった金額になっているかを確認しましょう。

ただ、状況によっては相場よりも高い理由、安いケースも。
気になったときには物件担当者に質問したり、内見のときに原因を探ってみてはいかがでしょうか。

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