どちらがお得?固定金利と変動金利のメリット・デメリット

住宅ローンは、返済期間の平均年数が27年と長期にわたります。
ライフプランの中に住宅ローンが入るのなら、できるだけ自分にとってメリットのある支払い方をしたいと考えるのも当然ですよね。

住宅ローンには固定金利と変動金利の2種類があります。
ローンを組む際、どちらにするか悩む人は少なくありません。

本記事では固定金利と変動金利、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

固定金利と変動金利の違い

固定金利と変動金利は、その名のとおり、金利が変動する・しないという特徴に分かれます。
どちらを選ぶかはライフプラン次第です。

1.固定金利

固定金利は「全期間固定金利」とも呼ばれます。
融資を申し込んだ時点、あるいは融資が開始された時点の金利が変更されることなく、完済まで適用されます。

【メリット】

・毎月返済額が固定されるので家計の長期管理が楽
・短期間で完済するなら金利が低めに設定されることが多い

【デメリット】

・変動金利より金利が高め
・市場金利が下がっても適用されない

固定金利は市場の金利がどれほど上がっても、最初に設定した金利と返済額が変更される心配がありません。
長期間にわたって安定した返済がしやすいため、家計の管理が楽で安心です。

また、短期間で完済する場合には金利が低めに設定されることが多い傾向です。
10年程度で完済が可能なら、固定金利のほうが良いという意見もあります。

一方、市場金利が下がっても金利と返済額が変わらず、最終的に変動金利よりも多く支払うことになる可能性は否定できません。

2.変動金利

変動金利は6ヶ月ごとに金利が見直されます。
適用金利が変わっても急に返済額が増えないように、5年間は据え置かれる特徴があります。

【メリット】

・適用金利が固定金利より低めの傾向がある
・金利が下がる可能性がある
・金利が上がっても最大125%までしか適用されない

【デメリット】

・金利が上がると返済額のうちの利息分が増え、元金が減りにくい
・最終返済月までに未払いの元金が残ると一括返済の可能性がある

変動金利は市場の金利動向により、月々の返済額や総返済額に変化が生じます。
金利が下がれば利息が減る分お得ですし、逆に上がれば利息が増えるリスクがあります。

ただ、金利の上昇は125%までと定められています。
1.25倍ルールとも呼ばれている決まりです。
たとえば毎月10万円の返済額が、金利の上昇で1.25倍になったとしても125,000円です。

決して安い上昇幅ではありませんが、家計のコントロールがしやすい範囲の金利上昇でストップされる性質です。

それぞれに向いている人は?

固定金利と変動金利の選択は、どちらが正しい・間違っているということはありません。
自分やご家族のライフプランに合わせて適した金利を選びましょう。

【固定金利が向いている人】

家計を安定的にコントロールしたい人に向いています。
とくに今後、老後の資金や子供の教育費用、リフォームやリノベーション費用を貯金する予定がある人は、固定費として計上しやすくなる固定金利が向いています。

【変動金利が向いている人】

夫婦で共働きをしていたり、世帯収入が全体的に高めにあるのなら、多少返済額が変動しても対応しやすいでしょう。
また、「変動するかもしれない」という可能性をプレッシャーだと感じない性格も必要です。

収入やライフプランに合わせた方法を

固定金利・変動金利ともに、一長一短の性質です。
メリットとデメリットのどちらに注目するかは、今後のライフプランによって変わるでしょう。
また、融資元の銀行によっては、独自の金利引き下げサービスをしていることもあります。
固定・変動のいずれかを決定する前に、ぜひそのようなサービスもチェックしてみてください。

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