市街化調整区域は避けるべき?メリット・デメリットで考える

物件や土地を探しているとき、「市街化調整区域」という言葉を見つけたことはありませんか?
ほかの地域と比較すると価格が安かったり、異なる点に気づくかもしれません。

市街化調整区域は、ほかの地域に比べて物件を建てる際に制限がかかるケースがあります。
どのような特徴があるのかをご紹介します。

市街化調整区域とは?

市街化調整区域は、都市計画法によって指定されている区域です。
「これ以上の都市化を制限する」という目的で設定されているため、新しい建築物の建設や増築が制限されているケースがほとんどです。

かといって新しい建築物がまったく建てられないということではありません。
自治体によっては、一定の条件をクリアすることによって建てられます。

また、市街化調整区域ではリフォームに関しても制限が設けられています。
リフォームの際にも条件をクリアする必要があります。
中古住宅を購入してリフォームをしたいと考えていたり、今後の人生計画を立てるときには、事前に自治体に確認しましょう。

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市街化調整区域のデメリット

デメリットは以下のようなことが挙げられます。

・新築、リフォームともに制限がかかる
・学校や病院など重要施設が近所にない可能性がある
・インフラ整備が遅れる
・助成金の対象外になることも
・売却が困難になる可能性がある

新築、リフォームへの制限は前述の通りです。
一定の基準をクリアすれば可能になりますが、基準が希望に添わないこともありますので、必ず事前の確認が必要です。

また、都市開発が進められているほかの地域と比べると、学校や病院などの重要施設が遠いことも考えられます。
大型商業施設も建設されないため、買い物に不便を感じる可能性もありそうです。

自治体によっては、住居環境を良くするための工事や開発に助成金を出しています。
しかしこの対象は多くが「市街化区域」です。
市街化調整区域は真逆の存在であるため、助成金の対象外とされる場合があるでしょう。

また、将来的に売却を視野に入れている人が注意したい点としては、「売却が困難になりがちな地域である」ということです。
市街化調整区域にメリットよりもデメリットを感じる人は少なくないため、将来的に買い手を見つけにくい可能性があります。
将来的に転勤やケアホームへの入居にともなう売却を考えている人は、市街化調整区域で物件を探すときには考慮が必要です。

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市街化調整区域のメリット

制限がある市街化調整区域ですが、人によってはメリットだと感じられることもあります。

・土地の価格が比較的安い
・固定資産税が低く抑えられる
・交通量が少ないことが多い
・商業施設が建設されないため静かな環境が保たれる
・広い土地が購入できる可能性

市街化調整区域は積極的な開発ができないため、土地の価格がほかの地域と比較すると、低価格であるケースが多くなっています。
予算重視の土地探しをするときには、候補に入れてみるのも選択肢1つです。

土地の価格が低いことにともない、評価額も下がります。
そのため固定資産税も低くなり、節税に大きな貢献を果たします。

交通量が少ないこと、商業施設が今後建設されないこともあり、静かな環境を保ちやすいのも特徴です。
賑やかな場所よりも、静かな場所を好む人に向いているでしょう。

価格が低いため、ほかの地域で買うよりも広い土地を手に入れられる可能性もメリットの1つです。
たとえばほかの地域では50坪の価格でも、市街化調整区域なら100坪分ということも考えられます。
広い土地に大きな家を建てたい、広い庭が欲しいという人に向いています。

まとめ

市街化調整区域は多くの制限があり、新築をはじめ、リフォームひとつとっても自治体の許可が必要です。
しかし言い換えれば、条件さえ満たしていれば理想の住宅を整えられる可能性を秘めた区域でもあります。

住宅に求める理想は人それぞれです。
制限がある区域でも、条件によっては理想に近い住宅を手に入れられる人もいるのではないでしょうか。

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