名古屋市港区で不動産売却するなら知っておきたい取引相場と査定の流れ

マイホームを売却したいと考えたときに何から手を付けるものでしょうか。

ここでは名古屋市港区で不動産売却を検討している方のために、名古屋市港区はどんなところか、相場推移はどうなっているのか、また、不動産査定の流れを紹介していきます。

【名古屋市港区はどんなところ?】

名古屋市港区は名古屋市の南西部にあり、区の名前の通りの港湾エリアで水族館や人気のテーマパーク、東海地方最大級のショッピングセンターがあり、観光名所やショッピング施設など盛りだくさん。

港区内では春には荒子川でお花見、夏には名古屋港で開催される区民まつりでの花火大会、冬には各地でクリスマスイルミネーションなどイベントも多数開催されます。

その他にも国内最大級のフリーマッケットが開催されたりと、季節ごとに見て、遊んで、お買い物してと飽きのこないエリアであることは間違いないでしょう。

商業施設以外には、名古屋市港区には日本を代表する国際港の名古屋港があるために工場や物流倉庫なども多く、そこで働く人も多いために商業地・工業地・観光地・住宅地とバランス良く分布しています。

交通の面では名鉄築港線、市営地下鉄名港線、名古屋市臨海高速鉄道あおなみ線の3路線が走り、名古屋市街にアクセスしやすいのも特徴で、高速道路のインターもあるので市外や県外へとアクセスしやすく車の移動も便利、車も鉄道もとてもアクセスがいい街です。

そして港区内の海浜公園をはじめとした公園の多さ、全国平均数よりも多い小児科医院の数(日本医師会「地域医療情報システム」参照 http://jmap.jp/cities/detail/city/23111)、「みなと子育て応援団」などの育児支援や名古屋市での教育支援制度が充実していることから子育てがしやすいエリアでもあります。

港区の小学中学校は小学校が20校、中学校が8校と人口割合に対してバランス良く配置されていて、ひとクラスあたりの児童数も多すぎず、少なすぎずの状況です。

区民、行政、事業者が一体となって防犯パトロールなどにも積極的に取り組んでいるので安全意識も高く、子どもたちにとっても過ごしやすい街と言えますね。

【名古屋市港区の不動産価格相場の推移は?】

不動産売却を検討するときに、最終的には不動産会社に査定依頼して売却を依頼する必要がありますが、その前にマイホームがどれくらいの価格で売却できるのか目線を出しておきたいものです。

そのために、名古屋市港区の大まかな相場や不動産価格相場の推移を、戸建てマンションを含めてエリアや距離ごとに確認してゆきましょう。

まずは公示地価から読み解く名古屋市内の不動産価格で一戸建てを売却検討している人は参考にしてみてください。

公示地価とは国土交通省の土地鑑定委員会が定める土地の価格で、全国26000ヵ所の価格を毎年算出し、不動産売買や公共事業の取得価格の基準とするためのものです。

名古屋市内にある公示地価住宅地平均(国土交通省「標準値基準値検索システム」参照https://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=2&TYP=0)は1平方メートルあたり188,700円(令和2年)で、過去10年以上上昇しています。

3年前の平成29年時が172,100円だったことを考えると大きな上昇率と言えますね。

港区の公示地価住宅地平均も上昇していて、1平方メートルあたり107,600円(令和2年)、3年前は106,100円なので微増ではあるものの上昇。

公示地価が減少したり、極端な急上昇に比べ、今後も安定した増加の期待が持てる状況なので、マイホームを売却するにはいいタイミングと言えるでしょう。

しかしこれはあくまで平均値、当然、エリアによってその価格は変わりますので注意しましょう。

名古屋市港区では大きく3つのエリア「地下鉄名港線沿線」「あおなみ線沿線」「庄内川西側の旧南陽町エリア」に分けることができます。

住宅街に絞って名港線沿線の公示地価の例を挙げると、東海通駅から徒歩8分ほどの距離にある九番町4丁目の地点では1平方メートルあたり140,000円地価が付いています。

例えば150平方メートルの敷地ならば2,100万円の価格になります。

港区役所駅徒歩5分ほどの港楽町1丁目地点では130,000円、築地口駅徒歩3分ほどの港栄町4丁目地点では125,000円と、名港線線沿線は南に行くにつれて公示地価が下がるようです。

総じて名港線沿線は港区の公示地価平均より高いことが分かりますね。

あおなみ線沿線エリアは荒子川駅徒歩13分ほど、土古町4丁目で123,000円の地価、稲永駅徒歩13分ほどの大手町2丁目で104,000円になっています。

このあたりは港区の公示地価平均くらいの価格です。

しかし駅から距離がありバスを用いて最寄り駅にアクセスするエリアになると状況が変わります。

名古屋競馬場前駅までバスと徒歩で合わせて15分くらいかかる当知町4丁目の地点では87,400円の価格で、150平方メートルの敷地ならば1,311万円の価格です。

おなじあおなみ線沿線エリアでも駅からの距離により、地価は大きく推移すると言えるでしょう。

旧南陽町エリアは駅まで距離があるところが多く、地価は抑えられています。

近鉄名古屋線戸田駅まで徒歩25分の距離にある春田野1丁目の地点では95,200円、七反野1丁目で94,800円、小賀須3丁目の地点で91,110円です。

駅まではバスを利用することになりますが、特に鉄道を利用せず自動車メインで利用する生活であったり、同じ予算で広い敷地を求める人もいるので、価格が低くても売却できないのではありません。

また、建物の状況なども不動産査定には重要な要素です。

木造か鉄骨造かコンクリート造なのか、築年数はどれくらいなのか、どんな間取りなのかで価格は変わります。

価格計算するときは国税庁が算出している「建物の平均的な建築価格表」を参考に、同じく国税庁が計算で設定している法定耐用年数を元に建物の残存価値を算出できます。

この計算も不動産査定には必要なので確認しておきましょう。

そして、マンションの価格についてです。

名古屋市全域のマンション平均成約価格(※「Reins market Information」参照http://www.contract.reins.or.jp/search/waa01-04DSP.do?r=7366319333270030288)は今年の初めに少し低下しましたが、基本的には上昇しているようです。

港区の状況を60平方メートルから80平方メートル程度のファミリータイプの物件に絞って確認してみても同様の状況です。

港区での成約単価は1980年代築の物件は10万円台前半の平方メートル単価、1990年代築の物件は10万円台後半から20万円台前半の平方メートル単価、2000年代は20万円台後半の単価のようです。

2010年代になるとそれ以上で築1~2年の新しいものになると40万円前後の単価で成約しています。

単純に床面積にこれらの金額をかけることで大まかな目安を知ることができますよ。

以上が一戸建て、マンションの参考価格ですが立地や環境、土地の向きや道路の幅員までさまざまな要因で価格が変わってきます。

マイホームを売却するにはより正確に査定を算出する必要があり、だからこそプロに相談することが大切です。

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【不動産を売るためには何をするべき?】

不動産を売却するためにはまず、査定依頼をしなくてはなりません。

最近では必要最小限の情報を提供すればインターネット上で完結するオンライン査定サービスに取り組んでいる会社もあるので活用するのもいいでしょう。

オンライン査定をやっていない会社ならば電話やメールで相談し、まずは机上で簡易査定してもらいます。

簡易査定は周辺での取引事例や現在の売却物件、築年数や敷地面積などと照らし合わせて簡易的に計算する方法です。

その後、実際に家を見てもらい、建物の状態、近所の建物の位置関係や道路の交通状況、日当たりなども加味してもらって査定してもらいます。

これは近隣の相場や公示地価を見ただけでは判断ができない部分で、ある程度経験や知識に裏打ちされた部分です。

これらを不動産査定に反映してもらえるので、プロに相談することは大切なんですね。

そのとき、必ず伝えてほしいことは「いつまでに売却したいのか」を明確にして伝えることです。

例えば「すぐ売りたい」「1年以内に住み替えたい」「希望の金額以上ならば売りたい」を比較したとき、同じものでも異なった価格になることは想像できますね。

また、子どもが高校入学するタイミングであったり、定年を迎えるタイミングであったりと、ライフスタイルによって住み替えたいタイミングも出てくるでしょう。

だからこそ、しっかりと不動産会社の担当者と打ち合わせをし、蜜にコミュニケーションを取れる状態にしておきましょう。

不動産会社を選ぶときのポイントをあげるとするならば、社員の対応の良し悪しや、依頼してからのスピード感を意識すると良いですね。

査定書も不動産会社を選ぶときに参考になるでしょう。

情報が分かりやすく、査定金額の根拠がしっかり読み取れて、納得できるものを作成する会社を選ぶと良いと思います。

不動産売却は最終的に人と人との繋がりで成立するものです。

合う合わないではなく、しっかりと売却の意図と目的、気持ちを伝えて、お互いに信頼できる関係性を不動産会社の担当者と築き上げられることが理想ですね。

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